中学校3年間の数学が1冊でしっかりわかる!?文系大学生が検証してみた。
こんにちは、セルシトです。この記事では主に
・中学数学の復習で実際に使った本
・塾での講師採用試験
について書きます。その他にも色々書いているので、楽しんでもらえれば幸いです。
それでは、まず中学数学を復習しなくてはならなくなった経緯について。(ここは飛ばしてもらっても大丈夫です)
僕は春からとあるアルバイトをやっていたのですが、仕事の内容や職場の環境が合わず辞めることに。意を決し別のバイトを探すことにしました。休日1日かけて色々さがした結果、
・今までの高校、大学受験の経験を活かせる。
・人にものを教えることはいい経験になりそう。
・大人数を相手に授業をするというよりは、1人ひとりと密にコミュニケーションを取りたい。
という理由で家庭教師のバイトに申し込むことに決め、その日のうちに家庭教師の一斉登録サイトにて5社登録。
その数日後、早速一社から連絡があり、家庭教師ではなく塾講師なら仕事があると言われ、分かりましたと2つ返事をし、面接をしてくださることがすぐ決まりました。しかし問題はここからです。面接と同時に中学レベルの英語と数学のテストをすることが判明したのです。
「英語はともかく、数学なんて丸二年間まともにやってないぞ・・・大学の数学はその場しのぎだし、そもそも範囲全然かぶってないよ(;^ω^)」
これは復習しなくてはならない。落とすためのテストではないらしいが、そもそも自分が数学出来なきゃ中学生に教えられないじゃないか!!!!!電話を置いた瞬間、めちゃくちゃ焦りました。これは復習しなくてはならない。(二度目)
そこからネットの大海原を漂流した結果、1冊の参考書と出会いました。それがこちら
中学校3年間の数学が1冊でしっかりわかる本 苦手が得意にかわる! [ 小杉拓也 ]
「中学校3年間の数学が1冊でしっかりわかる本」、大胆宣言ですね。
他の参考書とも比べてみましたが、結局この本を買うことにしました。
購入を決めた理由は以下の4点。
・1,080円というお手頃価格
・アマゾンの評価も悪くない
・分量は少なめで、サクサク進めそう
・字体が固くない
それでは、ここからは実際に参考書を使って気付いたこと、自分の勉強のペース、そして本番の手ごたえを書いていきます。
果たして自分の数学はどこまで伸びるのかか・・・ッッッ!!!!
1日目
参考書が届きました。残念ながらこの日は一切勉強せず。翌日に控えた大学のテスト勉強に明け暮れていた・・・多分。
2日目
大学のテストは時間内に終わりきらず見事玉砕。一方本題の中学数学は帰宅してから二時間弱、気合入れて復習に取り組みました。
具体的にやった単元としては、正負、文字式、一次方程式、因数分解、二次方程式でした。
肝心の本書の第一印象としては、
・簡潔で明快な文章
・重要な単語も1行でポイントをしっかりおさえられる
この2つを強く感じました。飽きずにどんどん進めていけます。僕のように高2以来まともに数学と向き合ってこなかった人間にはとても助かりました。あと字体が柔らかくて落ち着く。笑
ただ、本書はポイントに的を絞っているので、問題量はあまり多くないです。公文式のように「ガンガン解いて定着させたい!!」とはいかないようです。
この日の学習は2次方程式の解の公式を思い出せなかったことを除いてはつまずくことなく無事に終えました。(恐るべし、2年のブランク・・・)
3日目
今日は比例と反比例、連立方程式の単元を復習。反比例の特徴的な双曲線、係数の正負に応じたグラフの変わり方、完全に忘れてました笑。
連立方程式のところでは、本書におけるこの単元一番の山場であろう
「分速○○mで走り、分速△△mで歩きました。全体で○分かかりました。この場合の走った道のりと歩いた道のりはそれぞれ何mですか。」
という文章題の解説は、ステップ1,2,3と段階を踏んでいたのでわかりやすかったです。しかし、『時間=道のり÷速さ』をいきなり使ってきたところを見ると、小学生の算数レベルは流石にわかる前提のようです。(万一すぐにわからなくとも、大した内容ではないし、ちょっと考えればわかはずので、不安にならなくていいとは思います。)
4日目
平方根。素因数分解、有利化など懐かしい言葉が・・・大学でやったかもしれないけど。
確率でも、樹形図という懐かしワードが登場。サイコロ2個の時は表を作るっていうのも確かにやった記憶アリ。
ここもさほどつまづくことなく突破。明日も頑張るぞ~
5日目
なんもやってない。
6日目
今日もなんもやってな・・・・
んんん?????あれ明日って・・・
塾講師試験当日
来てしまった。面接当日。平面・空間図形の単元は電車でざっと目を通しただけ。面積、体積の公式が出てくるたびに身構えた僕に勝機はあるのか。
一万抹の不安を抱きながら、面接会場の校舎に向かう。
はい。それではまず最初に臨んだ面接の様子ですが、内容はごくごく普通のものでした。ネットに転がってる情報を参考にすれば十分突破できます。
そしてここからです。ついにお出まし、英語と数学のテスト。サイズはB5だった気がする・・・思っていたより大きくなかったのは覚えている。
英語はさっさと終わらせて、数学に着手。前半の計算問題は難なく突破。文字式、平方根、二次方程式の解の公式もしっかり使えました。
次に後半の文章題。以下の問題がでました。
①二次関数の比例定数αを求める
この問題は〈yの増加量/xの増加量=変化の割合〉を覚えていれば、後は与えられた条件をこの公式に代入するだけで答えを求められました。
②円周角の大きさを求める
これも中学以来見ていないであろう代物でしたが、電車で目を通しておいた
・1つの弧に対する円周角の大きさは中心角の半分
・四角形の内角の和は360
という知識が活躍。円周角をx、中心核を2xと置けば答えの出る問題でした。(実はちょっとしたテクニックで瞬殺だったのですが。テストを終えてから思い出しました。)
③「y=x²+ax-3でx=5の時、aの値ともう一つの解を求めなさい」のやつ。
はい。2次方程式の解の公式をおさえていればトントン拍子にできる問題です。マジで貯日に解の公式復習しといてよかったーーーーーー
と、こんな具合に数学も思いのほか簡単に突破できました。証明や空間図形の問題が出なかったのは助かりました。
この翌日、塾から採用の電話が来て、僕の塾講師バイトは決まったのでした。めでたしめでたし。
しかし、この話にはエピローグがあります。実は、後半の文章題で出たいずれの問題も、今回の本には載っていません。この参考書の最大の特徴である「シンプルさ」が如実に現れたのです。
合同の証明の単元では合同条件が載っているくらいでしたし、分布の単元とかも載ってないんですよね。およそ応用問題と呼べるようなものは全くと言っていいほどありません。
以上を踏まえて、この本は
・公式とか定理とか、中学数学の基礎を短期間で復習したい!!
・シンプルな説明の参考書で勉強したい!!
という方々に最適な一冊、というのが私見です。
いかがでしたでしょうか?これらの情報を少しでも参考にしていただければ幸いです。
それでは。これからも共に中学数学を勉強していきましょう! 笑