りゅうちゃん(ex.セルシト)の日記

元ロン毛大学生の、雑多な備忘録

塾バイトで2コマ当欠し、翌日辞意を伝えるまでの実況中継

前書き

内容はタイトルの通りです。完全に僕の体験談になりますが、バイトをやめる時の切り出し方、やめる具体的な日程なども書いたので、1ケースとしては参考になると思います。

 

いま、塾講師を辞めたいボーイズ&ガールズに送る、密度の濃ゆい体験談。とくとご覧あれ。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

某日、午前10時40分のこと。

 

僕は、生徒がまばらにいるだけのガランとした大学の大教室にいた。なぜか電灯は消えており、ほんの少しの陽光と大型スクリーンのライトだけが教室を静かに照らす。

 

僕の知っている試験教室はこんなんじゃない。

 

机の両端にだけ座る生徒。前には大学院生と思われる人たちが数人。教科書を開いて勉強する学生。かと思えば、「Aはもらった」「マジで勉強してきてない」など、互いに話し合う友人。その教室にはどれ一つもなかった。

 

 

『おかしい、中間と同じところだろ?何で前とこんなに雰囲気違うんだよ。教室間違えたのか?』

 

 

不審に思った僕は、教室を出て急いで友人にラインを送る。「今日のテスト何限?」と。

 

友人からのラインはすぐ帰ってきた。

 

「5限だよ」と。

 

良かった〜、テスト受けられるわ。助かった。図書館で勉強しとこ。めでたしめでた…

 

 

 

ん?

 

 

 

んんんん???????

 

 

 

 

今日夕方からバイトじゃね?????????

 

 

 

 

この瞬間、人生初のバイト当日欠勤が確定した。

 

 

とりあえずどこかで落ち着かなくてはならないと思い、校舎のすぐ外にあるベンチに座った。いったん落ち着いたとたん、胸は締め付けられ、脳みそはしびれるような感覚に襲われる。足にもいまいち力が入らない。

 

謝罪の言葉、代わりにどこなら出れそうか、校舎についたらどんなに怒られるであろうか、そんなことを20分ほど考え、ようやく塾に電話を入れた。

 

聞き覚えのある塾長の声を聞いた後、2コマ出られない旨を伝えた。おそらく結構早口で伝えたと思う。緊張するとやけに口が回る、小さいころからの癖だ。

 

それを聞いた塾長は、もちろん怒った。「当日に休むとか無理だよ」と。当然のことで、僕は本当にすいません、と平謝り。

 

結局、「定期テストなら仕方ないんだから、次からはしっかり予定を確認しなさい」と厳重注意を頂き何とか休ませてもらえたが、僕はそんな安心感より授業の穴をあけてしまった罪悪感、焦りのような感情でいっぱいだった。

 

おかげで大量にあった勉強時間も、半分くらいはこの不安に押しつぶされていた気がする。一度勉強に身が入っても、何かのきっかけでまた不安になる。それを数度繰り返し、本番のテストを迎えたが、まあダメだった。多分単位落とした。絶対再履だ。

(追記:無事単位を落としました。GPA0.75でした。)

 

テストを終え、最短時間の乗り換えで塾に向かう。乗り換えがめんどいとか言っていられない。

 

もう階段を上り下りするたびに脚が震える。

膝どころじゃない、脚全体が笑ってる。太ももから足の裏まで。

 

最後の乗り換え電車でやっと座席を確保。立っている時には気づかなかったけど、心臓も相当動いている。心拍数もそうだが、ビートが、ビートがめちゃくちゃ強い、

 

ああっ、くそ!こんな時なのに腹が減ってきた…バイト先まであと1駅なのに。

 

 

人間面白すぎ。笑った。

 

 

そうこうしているうちに、最寄り駅到着。10分ほど歩いて塾についた。最敬礼の角度で頭を下げて入塾。

本当は塾の入口その場で謝りたかったが、生徒もいるのではばかられた。そのかわり、手が空いていそうな先生一人ひとりに謝った。

 

なんとか授業を終え、生徒が全員帰ったところで、塾長に直接謝った。今日は本当にすいませんでした、と。

 

もう、何を言われるか気が気でなかった。腹をくくって、どんなキツイ言葉でも受け入れる腹づもりだった。

 

しかし、塾長は

「まあ定期テストだから、それは仕方ないよ」

「テスト勉強は間に合ったの?」

という優しい言葉を僕に返した。正直、拍子抜けだった。電話だと厳しい口調だったからなおさら。

 

こういうときって、叱られるべきではないのか、叱るべきではないのか?元から辞めようと思っていたところに、さらに不信感が募る。

 

というのも、実はこの日に辞意を伝える気でいた。働き始めてやっと1か月というところだったが、数日前からずっと決めていた。主な理由は以下の通り。

 

・学業、サークルの両立が厳しそう

・今掛け持ちしている家庭教師のバイトが、塾講より自分に合いそう

・もっと一人一人に密着した授業を行いたい(今の塾では当日にならないと担当する生徒がわからない。準備もへったくれもない)

 

しかし残念ながら、この日は辞意を伝えられなかった。そりゃ当然なんだけど。当欠したし、ねえ、言いづらいでしょ。

 

塾長の態度が予想以上に柔らかかったので、ワンチャン言えるかも、とか思ったが、その矢先、塾長が他の講師との会話で「〇〇くんはセルシト先生が責任持って受験まで指導しますから笑」と仰せになった。希望は潰えた。

 

 

しかしこの翌日、授業を2コマこなした後、意を決して辞意を伝えることにした。もう先延ばしには出来ない。次のコマまで約5日間、伝えずにいられる自信がない。早くすっきりしたい、このあたりが主な理由だ。

 

先延ばしにしたらますます言い出しにくくなるだろうから、この日は直接プレッシャーになるようなことを言われなかったから、というのもある。

 

 

肝心の辞める時期は、夏期講習が終わり次第にしようと思っていた。塾が夏期講習の間は全然人が足りていないと言っており、かつ9月以降のサークル活動費や小遣いのために8月中に稼げるだけ稼ぎたかったからだ。

 

辞意を伝えてから実際辞めるまで約2ヶ月ほどあるし妥当なところだろう、とも考えた。

 

そして退勤前、ついに意を決して辞意を伝える。ここからは会話形式で綴る。簡単にしているところも多いので、そこはご理解をいただきたい。

 

 

 

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セルシト「すいません、夏期講習っていつまでですか?」

塾長「忙しいのは、9月の最初までかなぁ、定期テストもあるし」

セ「そうですか、分かりました」

塾「どうした?何かあったの?」

セ「非常に言いにくいのですが、9月〇日(約2ヶ月後)でやめさせて頂きたいと、相談なのですが。。」

塾「うん、なるほど、どうしたの?」

セ「自分の将来進みたい業界のために、いま塾でバイトしている時間も、○○(具体的な職種)のバイトを頑張りたいなと考えたからです」

塾「うん、なるほどなるほど。うちの塾のどこが気に入らなかったの?」

セ「いえ・・・別にこの塾が気に入らなかったわけではないです」

塾「でもさ、家庭教師のバイトはやるわけでしょ。そこと塾の違いは何なの?」

※やめる理由を伝える時、「家庭教師と○○のバイトを続けたい~」と言った

セ「そうですね・・・。授業の予習が出来るかできないか、だと思っています」

塾「確かに、うちの塾だと当日にならないと誰を担当するかが分からないもんね」

セ「はい・・・家庭教師ならあらかじめやる範囲がわかるので予習が出来るのですが塾だとどうしても・・・。質問されても即答できない教科もありますし」

塾「家庭教師の方が、自分が納得のいく授業が出来るってことかな」

セ「そうですね、はい」

塾「わかりました、じゃあとりあえず9月〇日までね。俺すぐ忘れちゃうからさ、また言って、近くなったら」ハハハッ

セ「あー、分かりました。それでは、失礼します」

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このような感じで、塾長との話し合いが終わった。時間にしておよそ5分。読んでくれたあなたは何を思っただろうか。はこのあと帰路につきながらいろいろ考えをめぐらした。

 

てっきりもっと引き止められたりするのかと思っていたが、杞憂だったようだ。勤続期間が短かったからだろうか。授業も特別しっかりやるわけでもなかったし。

 

 

 

 


 

 

 

 

ひとまず、今回はここで終わりたいと思う。ここからやめるまでの話は、別の記事で書く予定だ。それでは。