キルメスお台場とアウトレットコンサート長柄
時はさかのぼり2019年、平成最後の三が日。家族で焼肉に行きました。帰省先の焼肉屋で食べれなかった豚足と冷麺を頼むためです。
僕にとって焼肉とは豚足で始まり冷麺で終わるものであり、肉はそれまでの間を持たせる程度のものに過ぎません。あと肉を食べすぎるとすぐに腹を下すので、そもそもあまり食べられないのもあります。事実、翌日は断続的なゲリラ豪雨に襲われることもしばしば。下痢だけにね。なーーーーんつって。
その日の焼き肉では豚足と冷麺以外にも色んなサイドメニューを頼みまくりました。クッパとか馬のユッケとか。そして、その中にチヂミがありました。
チヂミと言えば、僕が思い出すのはアウトレットコンサート長柄です。いわゆるアウトレットモールなのですが、ご存知でしょうか?(参考:アウトレットコンサート長柄 - Wikipedia、 現ロングウッドステーション。)
引用元:コラム更新日記 - アウトレットコンサート長柄の跡地ロングウッドステーション行ってきました
僕が小学校中学年ぐらいの頃、母親とその友人が毎週土曜か日曜にそこでちょっとした出店を出していました。今話に出てきたチヂミや焼きそばを売っている屋台のようなものです。当時の僕も、よくそこに連れていかれました。朝8時に家を出発し、朝9時に母の友人を迎えに行く。現場に着いたら10〜16時で営業。その後は17時には撤収作業を終えて19時頃に帰宅するという感じ。ほぼ1日がかりでした。
「時給換算すると500円くらいだった」そうですが、他ではできない貴重な経験だったとも言っていました。いいなあ。時給でアルバイトを選ぶ僕とは正反対。
しかし、一方で僕も貴重な経験をしました。このアウトレットコンサート長柄が閉鎖したのが2009年3月31日。これは僕が小4だった年度の話で、母が出店を出したのもちょうどその頃。レンジャーやバイクのショーがあった時はまだしも、特にイベントがないときは本当に数えるほどしかおらず、さながら白昼のゴーストタウン。
なので、僕はそんなアウトレットモールのだだっ広い敷地を庭のように散策していました。ボウリングやボクシングのよくわからない体感ゲームをやったり、店内のラジコンを貸し切り状態で走らせたり、とにかくやりたい放題していました。
大のゲーム少年として近所では鳴らしていた僕でしたが、ここでだけは流石にDSをする気にはなれませんでしたね。あの人で埋もれるはずの広大なアウトレットモールを闊歩できる、またとない機会でしたからね。ワクワクしていました。
話は屋台に戻りますが、チヂミより焼きそばの方がよく売れたようで、母曰く「千葉県民は知らねえものは食べない」とのこと。絶対嘘。レンジャーが来ると売り上げが急増していたようで、確かに屋台の前に10人くらいの行列が出来ていた記憶があります。母がタバコを吸いに行くあいだ無理やり店番を任され、お客さんから焼きそば一個買うのに5000円を払われたときはお釣りの計算に右往左往していた記憶もあります・・・。懐かしい。
(そしてそんな母は105円で買った『禁煙セラピー』で見事禁煙した。すごい。)
当のチヂミについては、家で材料を切ってから現地で作っていたようです。チヂミの材料が足りなくなると車で下山して調達。確か屋台の裏にあったフードコートのようなところでキッチンを借りていた気がします。味はなかなか美味しく、もちもち系の食感。母は「ここの焼き肉屋よりもうちのチヂミの方が美味しい」と言っていました。それは大げさなのでは・・・??
そして、こんな謎の場所に屋台を出すキッカケになったのが、これまた知る人ぞ知る(であろう)キルメスお台場です。どうやら「キルメス」という移動式遊園地があるようで、かつてお台場にもあったとのこと。
(参考リンク)
これ3か月限定だったんですか・・・?
・世直死毒舌妖怪帝国武炉愚(臨海副都心毒舌情報提供編):『キルメスお台場』時価的な入場料金、今日は無料!!
入場料が時価って・・・とんでもない。
・キルメスお台場OPEN - mitsushiro.info
オープン当初は入場料500円でやっていたようです。
ここで小さなお土産ショップをやっていたとき長柄での出店の話を持ち掛けられたようです、が、お土産ショップ・・・だめだ、パッチンガムで遊んだことと小指大の笛を吹きまくったことしか覚えていない。
当時遊んでいたのはグリーンガムのやつでした。
ピーピー甲高い音が鳴るやつです。
そしてこの遊園地も営業が終了した夜は当たり前ですが貸し切り状態で、コーヒーカップやよくわからない一回転する遊具などで遊びまくっていました。その回数は両親をして「お前はあの遊園地なら5本の指に入ってただろうな」と言わしめるほどだったよう。このキルメスお台場も夜だけは僕の庭だったんですね。僕の庭は遊園地なんだぜ!!すごいだろ!!!
・・・と、2000字以上にわたってひたすら昔を懐かしむだけになってしまいました。そしてこの経験から特に伝えたいこともありません。
ただ、小学生の頃なんかを思い出すと胸のあたりが落ち着かなくなるというか、すごく苦しいわけではないけど呼吸がしづらくなるというか、まさに「胸が詰まる」って状態になりませんか?
これが何とも言えない感情で、「ああ小学生の頃は本当に楽しかったなあ」と楽しい記憶を思い出す一方で「もうあの日々には戻れないんだなあ」という寂寥感も迫ってきます。
そんな感じで久しぶりに小学生の頃を思い出し、勢いそのままこの記事を書いた次第です。
昔に戻りたいと思う時はあるけど別に人生をやり直したい訳ではなく、小学生とかに戻って何の責任にも煩わされずに、ただ好きなことをやっていた時間をまた過ごしたいだけなんだよなあ。
— うえの 竜平 (@FlatDrgn) 2019年2月16日
たまにはこうして昔のことに思いをはせるのも悪くないですね、とそれだけです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
補足:執筆中に調べて気になったのですが、キルメスお台場はコスプレ界隈で当時少し知られていたのでしょうか。
当時をご存知の方、ブログのコメントでもツイッターでも構いませんのでご一報くださるとうれしいです。僕はコスプレには疎いのですが、かつて僕の庭だった(笑)この施設がどんな場所だったのかを知りたい次第です。アウトレットコンサート長柄についても共々、ご連絡していただければと思います。よろしくお願いします。
〈帰省先で書いた記事〉
celsit.hatenablog.jp、こちらは帰省する前に書いた、0円タクシーシリーズ第一部です。
〈ゲーム関連〉